催眠療法のすすめ!

アメリカで臨床心理の勉強をし催眠療法でみなさんの生活を助けたいと思っております。

【重要】催眠術の正体とそのメカニズムとは何か?わかりやすく紹介

こんにちは。催眠療法士のRyoです。

今回はそもそも催眠術ってなに?催眠術のメカニズムってなに?ってところを説明していきたいと思います。

催眠術とは

現代の催眠術の基礎は1856年にオーストリアに生まれたフロイト精神分析から始まったと考えてよいでしょう。以前にも催眠術自体は存在したのですが宗教や思想と結びついていたものも多く、体系化されていたとは言いにくいです。

フロイトはそもそも町医者でその時ヨーロッパで流行していたヒステリーを治療する開業医として活躍していました。フロイトの功績は

人間が意識していないいわゆる「無意識」を初めて扱ったフロイト精神分析は、「無意識の哲学[1]」として非常に重要なものであり、精神分析を広く援用する大陸現代思想に大きな影響を及ぼした

ジークムント・フロイト - Wikipedia

 

 とあるように「無意識」いう部分に目を向けたことにあります。

僕たちが意識している世界や体験というのは実は氷山の一角で実は多くは無意識の中に記憶や体験が蓄えられていて、それが意識や体に影響を及ぼしているという点である。

催眠術の多くはこの無意識のプールの中に入り込むことが主な要素となっている.

無意識が及ぼすこととは?

みなさん。例えばお腹が痛い、頭が痛い時があります。その時、他の目を引くような出来事、面白いテレビやすごいニュースを見聞きすることによってお腹の痛みや頭の痛みなどを忘れてしまうことはありませんか?それは意識の対象が変わったことによる現象でしょう。人間は意識を向けることができる対象は限られた数のみとなります。この例でいうと意識の対象が痛みから新しく入ってきた情報に切り替わっているといえるでしょう。

このように無意識というのはさまざまな情報をためておけるプールとなっております。一方で、この無意識が体に影響を及ぼすと考えられています。フロイトが治療を行っていたヒステリー症候群もこの無意識の存在を理解するのには十分なものかと思います。

ヒステリー症候群とは当時男尊女卑で社会的地位が低い女性に多く見られました。特に学問で優秀な成績を収めた女性でも大学を卒業した後社会で活躍することはほとんど認められていませんでした。そんな女性が自分の高い能力に対して社会にはでれず家庭に徹さなければいけないという現実からヒステリーを起こしていたと考えられています。

自分の能力をもっと発揮したいと思っているが、現実世界ではそれが認められず無意識の中に抑圧されていると考えられています。その無意識の下に抑圧されているものにアクセスすることこそ催眠術になります。

 

催眠術それ自体は人を催眠状態に誘導する方法それ自体に他なりません。そこからさき、無意識とどういう対話するかというのは臨床心理や催眠療法が関わってくる領域となります。

次回はその催眠状態に誘導する方法を説明していきたいと思います。